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不登校漂流記 第1回:学校へ行けなくなった日

不登校と私

もし突然、子どもが「学校に行きたくない!」と言い出したらどうすればいいのでしょうか。

無理にでも学校に連れて行ってみるとか、学校に行きたくない理由を聞きだすとか、学校の先生に相談する、両親で話し合う。学校に行ってもらうためにありとあらゆる方法を使うのではないかと思います。問題が何であれ、とにかく早く、何とかしなくてはいけない。家の中は大パニックです。でも、何をすればいいのか全く分かりません。そもそも「学校に行かないって、何!?」私の両親はそんな状態でした。

両親は私を無理やり学校に連れていったり、学校に行きたくない理由を聞き出そうとしたり、学校の先生に相談する、カウンセリングをしてもらう。そんな風に手を変え品を変え私に対応してくれました。うまくいったことも、うまくいかなかったこともありました。

今の私は、これから社会人になる大学生です。学校、行ってます。大丈夫です。

今回から、私が不登校だった時のお話を連載させていただくことになりました。

どうぞ、ごゆるりとお楽しみください。


東京⇒名古屋⇒東京

今は兵庫県で一人暮らしをしている私ですが、生まれは東京です。小学3年生までは東京の小学校にいたのですが、父の転勤で名古屋に転校することになりました。勉強は可もなく不可もなく。引っ込み事案というよりは目立ちたがり。名古屋に転校しても、特段問題なく新しい学校に馴染んでしまいました。毎日のように友達の家に遊びに行っては夜中までゲーム三昧。どんな場所でも馴染む、そんな自信をつけていき、不登校とは無縁の子どもでした。

2007年。小学6年生になる年、父の転勤で私は再び東京に引っ越すことになりました。元過ごしたところと近いところに引っ越せるということになり、私は飛び上がって喜びました。ところが、転校する先の小学校は私が元いた小学校とは別の小学校でした(私の地区には小学校が6個あって学区ごとに分かれていました)。

それからもうひとつ、忘れられない出来事があります。

公園で遊んでいた時のことでした。

「あれ、○○(私の名前)じゃない?」

私の名前を呼ばれたと思い振り返ると、2人くらいの男の子が呼んで近づいてきました。

「あ、ほんとだ○○だ」

「久しぶりじゃん」

親し気に近寄ってくる2人。多分、小学3年生まで一緒に過ごした学校の同級生です。でも、私はその2人のことを顔も名前も覚えていませんでした。

「覚えてる……?」

私が黙り込んでいると、その2人は気まずそうに去っていきました。今でこそ、人の名前を忘れてしまうというのはよくあることなのですが、大切な友達のことを全く覚えていなかったのは私にとってすごくショックな出来事でした。

頭痛と、不登校の始まり

新しい小学校ではもうみんな6年生。残り1年、ほとんどグループが出来上がっている教室で、私は自己紹介をして、クラスに入りました。みんなとてもよくしてくれました。でも、遊んでいる時、授業を受けている時、ふと思うのです。

「僕は、きっとまた彼らの顔も名前も忘れてしまう」

それからは、何か目に見えたきっかけがあったわけでもないのに、だんだん人と話すのが辛くなっていきました。授業中も、手が上がらなくなりました。以前であればクラブのリーダーを決める時も、目立ちたがりの私は「じゃあ、やります」と言って手を上げていたのに、「やりたい人?」と聞かれても俯いたまま。そのうちにほかの子が手を上げてしまいました。次は、次は、と思えば思うほど、自分の体が自分のものではないみたいに重くなっていきました。

ある日の朝。ズキン、と頭が痛みました。

次はおなかが痛み、次は熱が出ました。そんな具合の悪さが、週1回、3日に1回と増えていきました。

「今日は、学校休む」

それが長い長い不登校生活の始まりだとは、私も両親もまだ気が付いていませんでした。

 

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著者:キッチンタイマー

1995年6月11日生まれ。モノ書き。中学3年間の引きこもりを経て、現在は発達障害のこどもたちを支援する塾で働いている。明日のこと、もとい3分後のことすらろくに想像ができない。基本的に人に興味はないが、なぜか彼女がいる。アクティブ系コミュ障のため人と会話をすると必ず論点を見誤ってしまう。珈琲が飲めない。苦いものが全般的に苦手。甘いものが大好き。

現在はwebサイト「note」にてエッセイを投稿中。

https://note.mu/kitatani293

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