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対談:代表さんと新卒さん(発達障害と向きあうってどういうこと?)

こんにちは、2018年に新卒で入りました稲田です。

今回は社長に「発達障害と向きあうってどういうこと?」というテーマでインタビューをしてきました。

 

【平林景】株式会社とっとリンク代表取締役。1977年生まれ。学校法人三幸学園に14年勤務し、専門学校の教員、そして東京未来大学こどもみらい園・副園長、東京未来大学みらいフリースクール・副スクール長を兼務し2017年1月に独立。株式会社とっとリンク代表取締役となる。


稲田:本日はよろしくお願いします。最近は発達障害っていう言葉も広まってきましたよね。僕も就職先を説明するときに「発達障害の子どもたちを支援する塾に入社するんです」って説明するんですよ。

平林:発達障害って言うだけでADHDとか、そういう単語を連想する人も多くなってきたよね。

稲田:平林さんは発達障害のことを「発達の凸凹(でこぼこ)」とか「発達凸凹」っていう言い方をよくされてますけど「障害」を「凸凹」と呼び変えるのはどうしてなんでしょうか?

平林:そうねぇ、僕は障害っていう言葉に病気みたいなイメージを抱えているひとが多いと思うのね。それで「どうしよう……」とか心配になる人も多いと思うんだ。でも、どうしようって思っても、それが直らないことも結構あるんだよね。

稲田:僕も小学一年生の頃から今日まで、忘れ物が全くなくならないですからね。

平林:そうそう。障害っていう言葉はいったん置いて考えてほしいんだけど、直せないことって結構ない? 俺は結構あるんだけど「それは……ごめん、直せない、無理」っていうこと。

稲田:あー、なるほど。「気を付けてよ」とか「何とかしてよ」って言われたり思われたりしてもいまだに直らないことは結構あります。

平林:そうそう。で、例えば、ちょっとした忘れ物……例えば、鉛筆忘れたとかくらいならまぁ、何とかなることも多いけど、それがね、もういろんなところに物を置いちゃって、大事な書類がどっかいっちゃうとか。大切な予定を忘れちゃうとか、気を付けてるのになかなか直らない癖とか。そういう性質は度合いが大きければ大きいほど、困ったことも多くなるっていうのはやっぱり事実だと思う。でも、結局のところはただそれだけなんじゃないかな、っていうのが俺の考えなのね。

稲田:なるほど、ADHDとかLDとか種類は分けられていますけど、悩みとして共通する部分もあるんですね。

平林:共通してるのは自分でどうにもできない不便なことっていうのがすごい多い。文字を読むのに時間がかかるとか、ソワソワして落ち着かない。とか、でもそれって、文字を読む力だけすっごい凹んでるとか、周りのものに気になる感度がすっごくでっぱってるとか、自分の能力の凸凹がすっごく大きいだけなんだよね。苦手なことが大きくても、逆にすっごい得意なことがある場合もあるし。

稲田:あー、個性とか、才能とか。よく言いますよね。僕あんまり好きじゃないんですけど。

平林:(笑) そうね、そこ俺もあんまり好きじゃない。そんな綺麗ごとでもないんだよね。別に才能を見せつけるために他を犠牲にしてるわけでもないし、才能が開花しなきゃダメなわけでもないし。ただ、一番思ってほしくないのは「可哀想」っていうことなんだよね。

稲田:可哀想、ですか。

平林:うん、本人はそんなこと全く思ってないことも多いし、何より「障害があるから可哀想」っていうのは差別だと思う。僕らと同じようにできないことがあって、それがドギツいって言うだけなんだよね。それがよく働く場合もあるし、悪く働く場合もある。それはケースによってまちまち、ただそれだけなんだよね。

稲田:すごい大人びてる子ども、とか子供みたいな大人っていますもんね。発達の速度が、まわりの人たちと比べて早すぎたり遅かったりすることで、うまく回りと適応できなかったり、不便を感じることが多いって言うことなんですね。

平林:そうそう、だから、発達障害っていうのは「発達が未熟」とかではなくて「凸凹」なんだよね。だから「発達の凸凹」って呼んでる。障害って言うのは必ずしもどこに行っても困るって言うものじゃなくて、場所によってはパズルのピースみたいにしっかりはまるんだけど、場所によってはめちゃくちゃはみ出てうまく入らない。そのトガり具合がデコボコしてるっていうような意味合いかな。

稲田:なるほど! でも、そのデコボコって長所であり短所でもあるわけですけど、場所によってはハマって、場所によってははみ出るわけですよね。そのデコボコのどこを伸ばしたり、補強するかという判断って難しいですよね。私自身も短所を直すか、長所を伸ばすかっていう二択はすごく迷うんです。

平林:難しいね。でも、それを吸い上げるのが大人の役目なんじゃないかと思うんだよね。まだ「好き嫌い」とか「苦手、得意」くらいでしかないものを伸ばせる箇所を見据えたうえで「ここは武器になるから伸ばそう」とか「ここは絶対困るから練習しよう」とか。それを、誘導するって言うと変だけど「やってみようかな」って思うようにする役割が大人に任せられてるんだと思う。

稲田:なるほど。大人になった私は……自分で選ばないといけないんですね……。

平林:がんばって(笑)


インタビュー日 2018年1月22日

聞き手:稲田知明

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