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眼球運動のトレーニング

眼球運動のトレーニング

お子さまが書字や読字といった特定の困難を抱えている場合には、学習障害(LD)の可能性を疑われることもあるかと思います。特に読字の苦手さに関しては視覚機能の困難が伴う場合も少なくはありません。
視覚機能とは眼でものを見る際に必要とされる機能のことを言いますが、この視覚機能には大きく分けて3つの働きがあるとされています。
まず最初に、見たものを映像として眼に取り入れる「入力」機能。次に眼で見たものを脳に送り、分析し処理をしていく「情報処理」機能。そして処理した情報をイメージし、身体を動させる「出力」機能の3つです。
上手く読んだり書いたりすることができない、線を引いたり図形を描いたりすることが苦手、運動することや細かい作業が極端に苦手であったりする場合、もしかするとこの3つの機能が上手く連動していない可能性もあります。この3つの機能が一つでも上手く連動しなかった場合には「見えにくさ」が生じ日常生活や学習においての困難が現れることがあります。
特に文字を読み書きするということに関しては、この入力機能における困難がある場合が多くみられます。眼で見たものを映像として取り入れる「入力」の際、眼球は非常に細かい動きと共に、視線を対象物に合わせる動きや、視線を焦点に合わせる動きを行いますが、これらの視覚運動機能が弱いと、日常生活や学習面における支障がでることがあります。

視線を対象物に合わせ動かせる眼球運動には「追従性眼球運動」や「跳躍性眼球運動」があります。また、焦点をしぼる際には「両眼のチームワーク」が必要になります。
「追従性眼球運動」とは線や動いている物体を眼で追ったりする眼球運動です。「跳躍性眼球運動」とは点から点へ視点を移し跳躍するような眼の動きでおこなう眼球運動です。「両目のチームワーク」とは寄り眼や離し眼などをすることで焦点を合わせる(しぼる)眼球運動です。

こういった「追従性眼球運動」や「跳躍性眼球運動」や「両目のチームワーク」のビジョントレーニングを行うことによって、読書をする際に文字や行間を飛ばしてしまったり、文字をきれいに書くことや、図形を描いたりすることが苦手であることが改善されていくケースがあります。特に眼球運動のトレーニングは毎日行うことによって比較的短期間での成果が出やすい傾向があり、おおよそ1カ月くらいで効果が出ることもあります。発達障害のあるなしに関わらず、視覚機能が弱いお子さまには、一度取り組んでみてもよいのではないでしょうか。

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