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『「苦手」なこと?「得意」なこと?』

『「苦手」なこと?「得意」なこと?』

 

人には誰もが「苦手」なことや「得意」なことがあると思います。

 

「苦手」なことや「得意」なことについて私がみらい教室に通う子どもたちと一緒に過ごす中でふと思ったことがあります。

 

子どもたちの「苦手」なことというのは私たち大人側から見て「苦手」だと決めつけてしまっているだけであって、別の見方をすると子どもたちにとっては「得意」なことでもあるかもしれないなと。

 

例えば、学習中、教室の外から虫の鳴き声が聞こえてくると、すぐに手を止めて虫の鳴き声のする方に向かって行き、窓越しに虫をのぞく子がいます。

 

その子は、虫の鳴き声に気をとられてしまって勉強に集中できない、注意が散漫で目の前のことに集中することが「苦手」だとしてみられるかもしれません。

 

ですが、別の見方をしてみると、その子は自分の身の周りで起こる色々なことに興味があって、行動力がある、自分の知らない物事に興味を持つことやすぐに行動することが「得意」とみることもできるのではないのでしょうか。

 

例えば、絵を描くことが大好きで、お家の方が迎えに来て終わりの時間になっても描くことに夢中で、手を止めず描き続けてしまう子がいます。

 

その子は好きなことから別のことへの行動や気持ちの切り替えが「苦手」とみられてしまうかもしれません。

 

ですが、これも別の見方をしてみると、好きなことは自分自身が納得いくまでとことん突き詰めることが出来る、何かを自分の中で極めることが「得意」とみることができるのかもしれません。

 

子どもたちは他の人に迷惑をかけるから、社会のルールにそぐわないからといって大人からの一方的な見方で「苦手」なところとして見られてしまい、その「苦手」なところを出来る限り少なくしようと指摘され続けてきていると思います。

 

子どもでなくても、どんな人でも自分の「苦手」なところばかりを指摘され続けると気分が下がっていきますし、自分自身が嫌になっていき、自己肯定感は下がっていきますよね。

 

この「苦手」とみられる部分が子どもたちにとって将来、生きていく上での生き辛さになってしまうことがあるかもしれませんが、「苦手」なところを無理に少なくしようとするのではなく、生き辛さになる前に、子どもたちと関わる人間としてその子の「苦手」なことという視点だけでとらえるのではなく、見方を変えて「得意」なこととしてもとらえる視点をもつことが大切じゃないかなと思います。

 

色んなものに興味をもつことが「得意」ならば、興味をもったもの一つずつ触れさせてあげることでその子の世界を広げるきっかけになりますし、何かを突き詰めることが「得意」ならばとことん突き詰めさせてあげることも大切で、

周りの人間がそのような「得意」なこととしてとらえてあげることで、子どもたちの自己肯定感につながっていくのではないでしょうか。

 

これからも私はそのような視点をもちながら、日々子どもたちと関わっていきたいです。

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