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第九回介護甲子園ベスト30

子どもたちとの関わりの中で

私は学生時代、読書感想文や人権作文が嫌いでした。他の宿題はすぐ終わるのにこれだけは何を書いたらいいのかわからず、友達のお兄ちゃんが昔に書いたものを参考にさせてもらったり、母に手伝ってもらうが手が進まず私も母もイライラしながら書いた記憶があります。

みらい教室に通っている子どもたちも作文や感想文など文章を作ることが苦手な子が多くいます。

以前、人権作文で悩んでいる中学生の男の子がいました。彼も文章を考え、書くことが苦手でした。

学校から「人権作文について原稿用紙3枚以上」という課題が出され、その課題を持ってきたのは提出期限が目前に迫った状況でした。

本人も提出が間に合うのかと不安気な表情をしていました。「頑張ろう!絶対できるよ!」と励ましながら急いで完成を目指しました。書き始めは調子が良かったですが、少しずつペンを持つ手はだんだんと動かなくなり明らかに苦戦する流れになっていきました。

「こう書けば次につなげやすいよ」や「この話題は書きやすいよ」などとたくさん人権に関しての話題や書き方などを提案したのですが、どれも彼の中でヒットせず、なかなか手が進まず困りました。他に何か話題がないか考えながら、彼とたわいのない話や最近あった出来事を話している時に、ふと「使い捨てコンタクトレンズのケースをリサイクルしワクチンを提供できる」という記事を思い出し、彼に伝えると興味をもったのか、「それについて書きたい」と言ってくれました。内容が理解できてからは自分の思うことなどスラスラと書くことができていました。

作文が残り9行ぐらいになった時に時間が来てしまいましたが、残りは自分で書けると笑顔で言ってくれました。私は少し安心し「最後まで頑張ってね」と声を掛けました。

人権作文をしないといけない期間は表情が暗かったですが、次に来たときは人権作文という難関の課題が終わり、すっきりとした彼の表情が見ることができました。

彼はただ単に書けないのではなく、たくさんの情報の中、自分が興味を持った内容をうまく文字にすることが苦手なだけで書きたいことはたくさんあるのだとわかりました。世の中には上手く書けない、話ができないというだけで「考えていない」「やる気になっていない」と誤解をされている子ども達がたくさんいると思います。人権作文に限らず○○とはこういうものだ!という考えから、枠にはめがちだが一人ひとり状況が違って当たり前です。もちろんみんなで同じ事を同じように出来ることも大切ですが、その状況を汲み取ってあげる余裕を大人が持たなければ、せっかく子どもが興味を持ったことも見落としてしまうのではないでしょうか?

子ども達が知りたいことや気になる事に耳を傾け、その気持ちに答えるために一緒に調べたり、前もって調べたりとそれぞれに合った方法で手助けしていきたいと考えています。そして、私にとってみらい教室は教えるだけでなく、毎回子ども達が気づかせてくれることや教えてくれる事がたくさんあり、子ども達だけでなく私も成長できる場所です。

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